1.デジタルゲームの歴史

●黎明期

1840年代

機械式計算機「階差機関」「解析機関」で知られるチャールズ・バベッジが、「トルコ人 (チェス)」というオートマタから着想を得て機械によるチェスのプレイに興味を抱き、最終的に三目並べを人間と対戦できる機械の構想を練るが、実現はしなかった。

1912年

スペインの技術者レオナルド・トーレス・ケベードが、歴史上最初のコンピュータゲームのひとつと呼ばれるチェス機械、エル・アヘドレシスタを作成した[1]。この機械はチェスの終盤のみを扱い白のキングとルークで人間側の黒のキングを詰ませようとするもので、内部の電気機械的な装置により盤面の状況を判断し駒の動きを決めることができ、人間側のキングの最初の位置がどこであってもチェックメイトすることができた。

1946年

アメリカの発明家ラルフ・ベアが、この年にはオシロスコープを使い、ピンポンゲームの様なもので遊んでいたと語っている。

1947年

en:Thomas T. Goldsmith Jr.およびen:Estle Ray Mannによって、陰極線管娯楽装置がアナログ回路を用いて作成される。その名の通り陰極線管に映像を出力してインタラクティブに楽しめるコンピュータゲームとしては世界初のものであり、翌1948年に特許を取得した[2]が、この装置は市販されることはなかった[3]